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シンポジウム
分子アンサンブル2008

日時: 2008年12月3日(水)
2008年12月4日(木)
2008年12月5日(金)
13:00−17:15
9:00−17:35
9:00−12:50

場所:(独)理化学研究所  RIBF棟2階大会議室

主催:分子アンサンブル研究推進グループ


主旨
"分子アンサンブル(Molecular Ensemble)"とは、各部分が調和のとれた連携を示し、それらが統合されることによって高度に制御された機能を持つ、分子システムを意味している。「分子」は我々の世界を構築する最も重要な物質単位の一つであり、生命現象、化学反応、電気・磁気・光学的現象等を、理解しさらに制御するためには、「分子」およびその集合体の本質的理解が不可欠である。
分子アンサンブル研究推進グループは、物理、化学、生物学の連携の下、広範囲にわたる分子系の機能を、最終的には分子および分子集合体の電子状態のレベルにまで掘り下げて理解することを目指し、その理解を基に機能の制御や新しい物質の創製へと展開することを目的としている。
本シンポジウムでは、理研内外の研究連携を念頭に置きながら、分子システム研究に関する最新の成果を紹介する。


分子アンサンブル研究推進グループメンバー
加藤礼三(加藤分子物性研究室 川合真紀(川合表面化学研究室 侯召民(侯有機金属化学研究室
長田裕之(長田抗生物質研究室 袖岡幹子(袖岡有機合成化学研究室 宮脇敦史(脳科学総合研究センター
城宜嗣(城生体金属科学研究室 高木英典(高木磁性研究室 田原太平(田原分子分光研究室
辛埴(励起秩序研究チーム 高田昌樹(高田構造科学研究室 松崎禎市郎(岩崎先端中間子研究室
渡邊功雄(岩崎先端中間子研究室 坂口喜生(川合表面化学研究室 伊藤隆(首都大

プログラム


13:00-13:10 挨拶
玉尾 皓平/理研

【新たな分子系の合成開発】 座長:加藤 礼三,理研
13:10-13:40 希土類ー遷移金属混合型ヒドリドクラスターの合成と水素吸蔵特性
島 隆則/理研
13:40-14:10 含フッ素ガングリオシドアナアログの合成
袖岡 幹子/理研
14:10-14:40 化合物アレイを用いたケミカルバイオロジー研究における最近の成果と今後の課題
齊藤 安貴子/理研
14:40-15:00 休憩
【新たな分子化学創発】 座長:腰原 伸也,東京工業大学
15:00-15:15 合成・解析クラスター: 新たな分子化学創発にむけて
鈴木 啓介/東京工業大学大学院 理工学研究科
15:15-15:45 層間相互作用の弱い2次元系有機超伝導体の電子状態
川本 正/東京工業大学大学院 理工学研究科
15:45-16:15 複素環を利用した有機半導体の合成とデバイスへの応用
西田 純一/東京工業大学大学院 総合理工学研究科
16:15-16:45 アゾベンゼンを光らせる:光誘起蛍光増幅における置換基効果
Han Mina/東京工業大学大学院
16:45-17:15 有機伝導体(EDO-TTF)2PF6における超高速光誘起ダイナミクス
恩田 健/東京工業大学大学院 総合理工学研究科
17:15 終了




【大型施設を利用した分子システムの研究】 座長:辛 埴,理研
9:00-9:30 物構研・構造物性研究センターの紹介と分子アンサンブル系への研究展開
村上 洋一/東北大学大学院 理学研究科
9:30-10:00 分子吸着による薄膜磁性の制御
雨宮 健太/KEK・物質構造科学研究所
10:00-10:30 ミュオン・中性子で探る遍歴電子の幾何学的相関
門野 良典/KEK・物質構造科学研究所
10:30-10:50 休憩
座長:田原 太平,理研
10:50-11:10 理研RALミュオン施設における極限条件下μSR法の開発
渡邊 功雄/理研
11:10-11:35 分子性物質の高圧下μSR
石井 康之/理研
11:35-12:05 放射光を利用した電子密度マッピングによる分子間相互作用の可視化
大隅 寛幸/理研
12:05-13:15 昼食

【分子系における新しい計測】 座長:福山 秀敏,東京理科大学
13:15-13:45 実験と理論によるミオグロビンの電子状態の研究
辛 埴/理研
13:45-14:15 新しい非線形分光による界面研究のさらなる展開
田原 太平/理研
14:15-14:45 強磁場ESRを用いたナノ分子磁性体の研究
大島 勇吾/東北大学 金属材料研究所
14:45-15:15 STM/STSの応用と分子観察
小野 雅紀/理研
15:15-15:35 休憩
【分子デバイスを目指して】 座長:加藤 礼三,理研
15:35-16:05 小さな結晶の大きな可能性(U)−分子性導体のデバイス開発−
山本 浩史/理研
16:05-16:350 有機EL発光過程における交換相互作用
坂口 喜生/理研
16:35-17:05 有機分子デバイスの内部電子状態における電界効果
加藤 浩之/理研
【RIKEN/CNRS国際連携】
17:05-17:35 Dual [Proton]/[Hole] Mixed-Valence in Molecular Conductors and its Relevance to Charge Transport in Biology
Batail Patrick/CNRS-Universite d'Angers/理研
18:00 懇親会(恐れ入りますが1,000円ご負担いただきます)




【蛍光タンパク質の科学】 座長:城 宜嗣,理研
9:00-9:30 新しい蛍光タンパク質を用いたイメージング
宮脇 敦史/理研
9:30-10:00 蛍光タンパク質の構造解析 〜発光メカニズムの解明を目指して
菊地 晶裕/理研
10:00-10:30 蛍光タンパク質の発光メカニズム:電子状態とダイナミクス
細井 晴子/東邦大学 理学部生物分子科学科
10:30-11:00 光機能性タンパク質にみられるカラーチューニング機構に関する理論的研究
長谷川 淳也/京都大学大学院 工学研究科
11:00-11:20 休憩

【金属タンパク質の物理と化学】 座長:侯 召民,理研
11:20-11:50 高感度強磁場多周波ESRによるヘムタンパク質の研究
萩原 政幸/大阪大学 極限量子科学研究センター
11:50-12:20 In-cell NMRによる生細胞中の蛋白質の高次構造決定
伊藤 隆/首都大
12:20-12:50 一酸化窒素還元酵素の構造と機能:呼吸酵素の分子進化と機能変換
城 宜嗣/理研
12:50 終了