平成18年11月28日(火) | 13:30−18:00 | 於 理化学研究所 RIBF棟2階 大会議室(201) |
平成18年11月29日(水) | 9:00−18:00 | 於 理化学研究所 大河内記念ホール |
平成18年11月30日(木) | 9:00−15:10 | 於 理化学研究所 大河内記念ホール |
Tuesday, Nov. 28, 2006 | 13:30-18:00 | at RIBF Building Seminar Room (201) |
Wednesday, Nov. 29, 2006 | 9:00-18:00 | at Okochi Hall |
Thursday, Nov.30, 2006 | 9:00-15:10 | at Okochi Hall |
RIKEN (The Institute of Physical and Chemical Research) | ||
Contact: Condensed Molecular Materials lab (tel. 048-467-9408) |
「局所電子構造」の理解は、基礎科学としての「物質科学」のこれからの発展において中核的な位置を占める研究テーマである。 その主題は「ミクロな領域での原子(分子)配置とそれに伴う電子状態がマクロ系の物性をいかに支配するか」を明らかにすることにある。 具体的な系としては、1)「強相関電子物性」、2)「分子系物性」、3)「界面物性」が含まれる。 「局所電子構造」の理解に向けて研究活動を強力に展開するためには、「物質創製」と「多様な実験プローブ」を基軸に、迅速かつ系統的・総合的な実験的物性解明とそれに対応した理論研究の連携が重要である。「物質創製」は研究者個人の活動が基本であるが、ひとたび新しい物質が創製された状況において、その情報が正確・迅速に伝達され、それに呼応して様々な実験手段を駆使しまた理論的考察を加え新物質の物性の究明がなされる連携体制を整える必要がある。 この際、放射光・中性子・ミュオン等の大型施設が持つ実験プローブは極めて重要である。加えて、光電子分光・NMR・ESR・STM等比較的小型実験装置によって得られる情報も同じように重要である。いずれの実験手段についても強磁場・超高圧・低温等という特殊環境の設定も同様に重要となる。 このような「物質創製能力」「実験手段」「実験環境」のいずれにおいても世界的に高い能力を持つ研究機関の研究者が一堂に会し、我が国における「物質科学」研究活動をより体系化し、新しい展開を図ることが本シンポジウムの目標である。 |
11月28日(火) | ||
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13:30-13:40 |
はじめに |
茅 幸二(理研) |
13:40-14:10 | 中性子散乱による強相関電子物性の研究−電荷・スピン・軌道の時間・空間構造− | 廣田 和馬(東大物性研) |
14:10-14:40 | 量子ビームで見る強相関電子系の局所電荷揺らぎとスピン相関 | 山田 和芳(東北大金研) |
14:40-15:10 | スピン流によるナノ磁気構造励起 | 小野 輝男(京大化研) |
15:10-15:40 | 幾何学的フラストレーション系の新物質開拓 | 高木 英典(理研) |
15:40-16:00 |
休憩 | |
16:00-16:30 | 分子磁石におけるスピンカイラリティと量子ダイナミックス | 野尻 浩之(東北大金研) |
16:30-17:00 | 電子物性に注目した分子物質の設計と開発 | 小林 速男(分子研) |
17:00-17:30 | 分子系物質(TMTTF)2X(PF6, AsF6およびSbF6)の超高圧下圧力効果 | 上床 美也(東大物性研) |
17:30-18:00 | 分子系機能物質における電子状態制御 | 加藤 礼三(理研) |
11月29日(水) | ||
09:00-09:30 |
強相関物質界面の放射光分光 |
藤森 淳(東大) |
09:30-10:00 | 真空紫外・軟X線領域の高分解能角度分解光電子分光(ARPES)と光電子顕微鏡(PEEM) | 小野 寛太(物構研) |
10:00-10:30 | 紫外磁気円二色性光電子顕微鏡の可能性 | 横山 利彦(分子研) |
10:30-10:45 |
休憩 | |
10:45-11:05 | eV領域中性子による電子励起観測の可能性 | 伊藤 晋一(物構研) |
11:05-11:35 | ミュオンによる強相関物質の物性研究 | 門野 良典(物構研) |
11:35-12:05 | 理研-RALミュオン施設における分子性物質のミュオン物性研究 | 松崎 禎市郎(理研) |
12:05-13:30 |
昼食 | |
13:30-14:00 | 放射光を用いた時間分解X線測定 | 足立 伸一(物構研) |
14:00-14:30 | 放射光を利用した電子密度マッピングによる分子内・分子間相互作用の可視化 | 高田 昌樹(理研) |
14:30-15:00 | タンパク質の電子状態の研究 | 辛 埴(理研) |
15:00-15:15 |
休憩 | |
15:15-15:45 | 蛋白質分子内および分子間の情報伝達;二成分情報伝達系 | 城 宜嗣(理研) |
15:45-16:15 | 「不安定な」蛋白質の高精度立体構造モデル構築法 | 伊藤 隆(首都大) |
16:15-16:30 |
休憩 | |
16:30-17:00 | 有機半導体デバイス・材料物理の基礎 | 岩佐 義宏(東北大金研) |
17:00-17:30 | 有機薄膜の構造とフロンティア電子構造の相関 | 佐藤 直樹(京大化研) |
17:30-18:00 | 有機EL材料のマイクロ波応答 | 坂口 喜生(理研) |
19:00- |
懇親会(カデンツァ光が丘) |
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11月30日(木) | ||
09:00-09:30 |
濃厚ポリマーブラシの科学 |
福田 猛(京大化研) |
09:30-10:00 | 分子性希土類ヒドリドクラスター | 侯 召民(理研) |
10:00-10:15 |
休憩 | |
10:15-10:45 | 蛍光タンパク質で拡がるライブイメージング技術 | 宮脇 敦史(理研) |
10:45-11:15 | 蛋白質と小分子有機化合物の相互作用解析 −ホスファターゼ阻害剤ホスラクトマイシン− |
長田 裕之(理研) |
11:15-11:45 | タンパク質と相互作用する低分子化合物の設計と合成 −プロテインキナーゼCの活性を制御する分子の開発をめざして− |
袖岡 幹子(理研) |
11:45-13:00 |
昼食 | |
13:00-13:30 | シリコン表面における位置選択的反応の原子スケール観察 | 吉信 淳(東大物性研) |
13:30-14:00 | 時間分解非線形分光による表面超高速ダイナミックスの観測 | 松本 吉泰(分子研) |
14:00-14:30 | ソフトな界面研究のための新しい非線形分光 | 田原 太平(理研) |
14:30-15:00 | 表面系の振電相互作用 | 川合 真紀(理研) |
15:00-15:10 | おわりに | 福山 秀敏(東京理科大) |